こんにちは。
前回の続き、
たくさんの「できない」ことを抱えている
そんな自分とどう向き合っていくかについて
お話しています。
何ができないのかを、わかるのがスタート
表現のことだけでなく、
毎日の生活の中でも
人間関係やら、仕事やら、なにやらかにやら、
「私って●●ができないいいいいい」って
思うこと、ありますよね。
・他人はできるのに自分はできない
場合もあるし、
・自分の理想に近づきたいのにできない
場合もあるんですが
大切なのは、
今の現状と、
到達しようとしているゴールの間に
どれだけの差があるかがわかることなんです。
これ、意外と難しいです。
子供だったら
「●●ちゃんは速く走れるけど、私は走れない」
という、ぼやーっとした「できない」ですが
そういうことではありません。
自分の今の力がどんなもので
目指すべきゴール、高みがどういうもので
その違いはどれだけなのか、
それを克服するにはどうしたらいいか、
まで突き詰めて考えないと
おそらくずっとできないままです。
むやみに練習したって鍛えたって
目をつぶって知らない道を
爆走しているのだから
ゴールにたどり着くわけないのです。
どんなささいなことでも
もし、「できない」と気づき
「できるようになりたい」と思ったなら
そのプロセスを踏む必要があります。
そのためにも
自分が何をできないか、を知らなければ
なりません。
知って初めて
そこからがスタートです。
どうすれば、できないところがわかるのか
ここがね、
このトピックで
一番大切なところなんです。
じゃ、解答を
先に書いてしまいますね。
問題:どうすれば、
自分のできないところがわかりますか
答え:専門家に聞く
は?って思った方も
おられるでしょうか。
すごくシンプルなんですよ。
専門家に聞くしかないんです。
自分ではダメなのです。
なぜか。
1・自分のことを正しく理解するのは
とても難しいから。
2・できないところは、できる人しか
見極められないから。
3・自分で分かったところで
解決法がわからないから。
専門家というのは
ひとりひとりの現状とゴールの差をきちんと示し、
どうすればそれができるようになるかの
プランが立てられて
そのプランのもとにいろいろな方法で導く、
そういうお仕事です。
だから、
なにかできないことがあるなら、
専門家に頼ればいいんです。
それなのに実は
そうしている人、少ないです。
それどころか、レッスンに行っても
「できてない」「違う」
「なんでできないの」
「できるまで練習してきて」
「こうやるのよ(と言って自分で演奏なさる)」
の羅列の先生に
ずるずると長く師事してる方さえ
いるんですよね。
もっとひどいのは
「●●の感じで」
「個性を出して」
「もっと情熱的に」
「情景を思い浮かべて」
「思い切り、気持ちよくやって」
と、一見、わかりやすそうだけど
全然何を言ってるかわからない、
具体的じゃないケース。
私たちが知りたいのは
自分の何ができていなくて
何をどうしたらできるようになるか、
なんですよね。
それがレッスンなんだと。
褒められに行くところでも
貶されに行くところでもない。
自分に出会う場なんです。
そして
さらに言うと
なぜできないのかが知りたい。
なぜ緊張してしまってうまく話せないのか、
なぜこのパッセージが弾けないのか
なぜ柔らかい声が出せないのか、
なぜ老け役なのに老けて見えないのか
なぜ、なぜ、なぜ。
もし、その「なぜ」がわかれば
精神的にもとても救われるんです。
わからないことが一番疲弊するからです。
ゆだねることができない
専門家にゆだねることができれば
それが一番いいのに、
なぜか自分で解決しようとしてしまうのは
いろんな理由があるのだろうと思います。
なんでも最初から人に頼らないで
自分で悩んで、どうしてもだめなら頼りなさい、
そうしないと成長しない、
とよく言われますが、
人に頼ろうが、頼るまいが、
悩むことはたくさんあるんだし、
人に頼ったって、それだけで終わるわけがなく、
心配しなくてもいいんです。
成長の糧はたくさんあります。
「できない、だったら、鍛えよう、練習しよう」
という図式が、ずれていることが
これで、おわかりいただけたと思います。
そしてこの「ゆだねる」ができたとき
身体も心も表現も全く新しいところへ
行くのがわかるのです。
つづく。
小さなヒント
なんでも自分でやるのと
人に頼めるところは頼むのと
どちらの方がしっくりきますか。

