こんにちは。
少し間が空いてしまいました。
忙しいよー。ふううう。
ファンが欲しいと言っていらした
「普通のおばちゃん」だとおっしゃる
Aさんにレッスンを始めたところまで
お話してきました。
わからないまま、やってみる
ブレイクスルー呼吸®のレッスンは
ワークをする前に
「〇〇のために△△をします」とは
一切、言いません。
その理由はいくつかあるのですが
一番の理由は
同じワークでも、
その人によって感じること、
もらえるものが全く違うからです。
たとえば
「声を出そうとすると
喉が締まってしまいます」と
いう訴えに対して
こうすると喉が締まらなくなります、とか、
身体を緩めるためにこうします、などという
ことは、しないのです。
対処療法は
その場では効いても
根本的な解決に結びつかないことが
多いからです。
Aさんは、
ご自分がやっていることが
なんのためなのか、
わからない状態で
言われるままにワークをすることに
なりました。
レッスンの後に
フィードバックとして
「こんなことやりました」という報告は
もちろんするのですが
おそらく言葉で表せるのは
実際の1割程度です。
そこで、メモも取らず、
録音も録画もしないで
その場に集中していただきました。
最初のうち、
「これで合ってますか?」
「できてますか?」
「なんにも感じないです」
「鈍いんでしょうか」
「よくわからないです」
と、疑問と不安だらけでいらしたのですが
Aさんは座骨で椅子に座るワークで
いきなり、静かに目を閉じたまま
微動だにしなくなりました。
とても深くて豊かな呼吸を
していらっしゃるのが
手に取るようにわかったので
そのまま、続けていただいたのですが
20分経過しても
まったく動かないままだったので
お声がけしました。
すると
「え?そんな時間経ちました?
3分ぐらいかと思いました」
と、びっくりなさったのです。
どんな感じがしましたか、
とお伺いしたら
「身体の関節がすごく緩んで
気持ちいいなーって思ったのと
なんだかとっても平和な感じなんです」
と、答えて下さいました。
そしていつも大きな声を
出そうとすると喉が痛くなる、
とおっしゃっていらしたので
声を出すワークをしていただいたら
「あはははー、なんなんですか、
この大きな声は」と
笑い転げていらっしゃいました。
大きな声は
出そうとするのではなく
出てしまうものなんですが
それを体感なさって良かったと
お話して帰って行かれ、
その夜にラインをくださいました。
内容は必要なところ、少し変えていますが
なるべくそのまま載せますね。
Aさんからのライン
今日もすばらしいレッスンを
ありがとうございました。
いつも「今日は何するのかな」と楽しみに伺い
レッスン後にすっかり軽くなった身体で
フワンフワンと帰ってます。
20分もじっとしていたなんて
いまだに信じられないですが、
心の中で思っていたことがなんか言えなかったので
こちらで報告します。
実は手首を緩めるワークの時に
【私の欲しいもの、ファンじゃないな】と
急に思うようになり
困ったな、話が違っちゃうな、と、
戸惑っていました。
なんで手首を緩めるとそういうことになるのか
全然わからないのですが、みかさんに
「原因を追及したからと言って解決するわけではない」
とこの前言われたので、まあいいかと。
その次に座骨のワークをしたら
いつもの座り方と全然違うので
頭ではなんだか居心地悪いなあ、座りにくいなあと
思っているのに、身体はしっくり来てて
それがなんだか腹が立ったんです。
それで自分に意地悪するというか
だったら身体が厳しくなるまで座ってやれと
思ってじっとしてたら、どんどん気持ちよくなっちゃって
おいおい、って自分に突っ込み入れながら座ってて
さらにどんどん気持ちよくなっちゃって
呼吸もしやすいし、
平和な感じになっちゃって
ずっとこのままでいたいなと思ってました。
私はこういう平和な感覚を得たことがなかったので
そうか私の欲しいものってこれもそうだったかも
となんだかうれしくなって、そしたら身体が緩んで
叫びたくなって大きな声出しちゃいました。
なんだかバカみたくてすみません。
でもとってもうれしいです。
今までの私じゃないみたい、人間変わったみたいです。
身体の平和
表現は
なにかを生み出す、押し付けることではなくて
溢れるものなのですが
Aさんが「平和な感じ」と書いて下さった
その感覚はとても大切なことで
たとえネガティヴなものを表現するときでも
身体のどこかに「平和な感じ」がないと
実は届けることができないのです。
コミュニケーションというか、
人間としての、
大切な根っこの部分です。
ここの部分を
プロの表現者の方たちは
言葉ではなくても
感覚として十分わかっておられます。
むしろ、そのために
表現があるのだと理解なさっています。
けれど、Aさんのように
そのような経験がないと
ファンが欲しいと最初に言っていらしたような
歪んだコミュニケーションに
陥りがちなのです。
声についてのAさんのお悩みも
実はそこがネックになっていました。
身体の中の平和さを味わうことは
濃密で自由な表現を
手に入れることでもあります。
もちろん、いつもいつも
そのような身体の状態でいることは
難しいのかもしれません。
私自身も
「うーん、今日はなんだかダメだわ」と
なることもあります。
それでも
一度、そのような感覚を得ることで
今までわからなかった、知らなかった
表現の世界がやってきます。
表現者にとって
それは人生が変わることです。
呼吸で人生が変わる、変えられる、
すごいことだなあと
改めて思っています。
小さなヒント
(解説は公式LINEにて)
なにかを始めるとき
全部見通しが立っていないと
始めることはできないタイプですか。
それとも、見切り発車タイプですか。

