こんにちは。
「なんで、できないの」と
おっしゃる先生には、
もしくは、言われる場合には
二通りある、というところまで
お話してきました。
続けます。
先生と生徒のミスマッチ
さて、いくら二通りあるからといって
「なんで、できないの」と
先生が生徒さんにおっしゃるような状況を
作ってしまう、
作られてしまうとしたら、
実はその先
上達する可能性は低いのだと
思っていただいていいのです。
「なんで、できないの」と
言われるようレベルだから上手になれない、
というのではありません。
先生と生徒は、つまり
指導する側、される側の間に
どんなコミュニケーションが
築かれているかというのは
上達するかしないかの
大きな分かれ目になっているからです。
いくら優秀な生徒をたくさん輩出している
有名な先生につこうが、
いくらコンクールを荒らしまくって
知らないものはいない、レベルの
生徒であろうが
指導する側とされる側の
コミュニケーションが歪むと
ダメなのです。
このことは、
ある程度のレベルになると
おのずからわかってくるので
そうそうミスマッチはないのですが
そこそこうまくなった、ぐらいの方たちが
ぶつかる壁でもあります。
どんな場合でも
上手になりたい、テクニックを知りたいから
教えを請う、レッスンに通うという方が
ほとんどだと思うのですが、
そこに少しズレがあることがあります。
つまり、習うということは
指導を受けるということは
受け身を取ることではない、
指導を受ける側から
指導者に対しての
発信がなければ、
発信ができる状態でなければ
ダメなのだということです。
いやいや、
そんなおこがましい、
生意気なことはできません、
あくまでもこちらは教えをいただくのだから
そんなことはできません、
そうおっしゃる方も
あるのかもしれませんが
けっして、先生に楯突くとか
そういうことではないのです。
むしろ、コミュニケーションが
一方的にしかないということは
怠慢でもあると言い切って
いいかもしれません。
コミュニケーションをとるということは
アウトプットするなにかを
備えていなくてはならないということです。
それだけたくさんのものを
準備しなくてはいけないということです。
ただ、盲目的に練習していけばいい、
そんなぬるい話ではないのです。
山のガイドさんとの打ち合わせ
少し、遠回りかもしれませんが
こんなことを考えてみてください。
例えば山に登りたい、
となったとき、
とにかく早く楽に
頂上へ着きたいと思ったら、
ヘリコプターで頂上に運んでもらえば
いいわけです。
けれど高い山であればあるほど、
身体ができていないのに、
いきなりヘリコプターから
頂上に落とされたら、
酸素も吸えず
高山病でやられて終わりです。
頂上の美しさも
味わうことはできません。
かといって、
登山のための体力づくりばかりしていて、
山の裾野をぐるぐる回っていても、
意味がないですよね。
どの登山道を
どのタイミングで
どんな装備で
どういう歩みで進むかは、
山のエキスパート、ガイドと、
それから登るその人自身と
綿密な打ち合わせをしないとなりません。
綿密な打ち合わせをするということは、
ただ受け身で言うことを
聞いているだけでは、
打ち合わせにならないのです。
ガイドにおんぶにだっこ、
言われたとおりにやろうとしても
そもそも、その通りになんて
できるわけがありません。
ガイドはどうやって
それを解決するかを提示し
登山する人はそれを受け取って
挑戦し、フィードバックをもらい、
また次なる問題点を抽出してもらいます。
フィードバックがあるから
次へつながるし、
受け取ったものを自分なりに
咀嚼するときには
細かなお互いの打ち合わせが不可欠です。
先生との密なやりとりなくして
上達などできるわけがなく、
むしろ、そのやり取りがレッスンで
一番大切なことでもあるのです。
「なんで、できないの」という言葉の中に
コミュニケーションを一方的に
打ち切りたいというようなニュアンスが
含まれているとしたら
それはあなたの先生ではなくて
成長を阻害する存在でしか
ないのです。
あなたと、あなたの先生は
どんなコミュニケーションを
培っていらっしゃるでしょうか。
お互いに響き合うような
そんな空間が
レッスンの時にあるでしょうか。
指導する、指導される、
それはなにかを習う、教わる、だけではない
もっと大きなこと、大きな交わりが
あります。
そして、それを可能にするのは
お互いの呼吸がシンクロしている、
つまり、身体と心が緩んで
どちらの動きにも合わせられるということ、
息を合わせるということなのだと
改めて感じてほしいと思います。
小さなヒント
(解説は公式LINEにて)
指導者の方へ。
「この生徒さん、やめてほしいなあ」と
思うのはどんな時ですか。
その思いをどうやって伝えますか。

