こんにちは。
調子の悪い時にと題して
お話してきましたが
レッスンに来てくださっている方から
調子に関係なく
日頃の練習やトレーニングのあり方を
考えさせられました、という
お話をいただきました。
ここの部分については
普通は他人が立ち入らないところですし
立ち入っても意味がないので
特に取り上げてきていないのですが
いろいろと話をしていくと
大きな気づきや変化が生まれたことに
お互いに驚き、うれしい時間となりましたし、
パフォーマンスの質が変わった、と
喜んでくださったので
私自身ももう少し考えをまとめて
レッスンに生かしたいと思います。
こうやってブログで発信したことが
進歩や変化につながると
おっしゃっていただくことは
本当に感謝でしかありません。
さて、続きですね。
五感を使わない
調子が悪い時に
やってしまいがちだけど
できればやらない方がいいこと、
もう少しお話しますね。
これは、「えええー」と
思われるかもしれませんが
五感を広げないようにする、です。
いやいや、
こちとら(言い方が古い)
五感で勝負させてもらってるんで
感覚なくしたら終わりなんだけど、
とおっしゃりたくなるのは
よくわかるんです。
でも、調子が悪い時は
普通の時よりも
客席の様子とか、
自分の立ち振る舞いとか、
響きの細かさとか、
外の音とかに
すごく神経過敏になるので
崩れやすくなるのです。
なので
神経の負担をいかに減らすかを
考えなくてはならないのです。
集中力が減るということは
それだけ、持っているものを
表現に注ぎ込めないということだからです。
そのためには
まずは呼吸にフォーカスすること、
これが8割ぐらいです。
その他で言うと
1点だけの響きを聴くことも
大きな助けになると思います。
身体のバランスも
呼吸がリードしてくれるので
随分と助かるのですが
もし、呼吸が自分のモノになっていない場合は
足裏の重心をチェックするだけでも
ずいぶん違うと思います。
感覚を意図的に狭めることで
神経が疲労せず、
安定してきますので
そこに到達したら、
いつものように
五感を広げてみると良いと思います。
安全運転で確実に
そして、
少し消極的に思われるかもしれませんが
調子が悪い時は
なんとか成功させようということは
ちゃっちゃと捨てて
事故を起こさないことに注力します。
調子が悪い時ほど
なんとかいつものレベルに、とか
どうにかがんばって取り戻す、など
いつもの成功の場所まで
たどり着こうとしてしまうのですが
無難、確実、安全運転を
目指してみてください。
テンポを落とす、
ムリしてやらない、
一方向だけの響きにする
冒険しない、
など、
つまんない演奏になりそうだと
思われるのはわかりますが
ちょっとした欠けから
大きな裂け目になるのは
あっという間の出来事なのです。
そのためには
普段からいくつかのヴァージョン、
方法、手数を持っておくことも
必要に思います。
これしかできない、だと
それができなかったときに
大きな敗北感を感じます。
減らす、引き算する、ということも
通常の練習の内になされると
実は研ぎ澄まされた表現だということを
感じることができます。
大きな実りです。
どうか、
調子が悪いということに
振り回されるのではなく
ご自分の表現を広げるための
ツールとして扱ってくださいますように。
小さなヒント
(解説は公式LINEにて)
「あの人の演技、無難なのよね」
「もっとこう、あふれるものがほしいのよ」
などと、批判した事ありますか。
なぜ、無難だといけないのか
説明できますか。

