こんにちは。
「調子が悪いことが続くので
いざというときに
調子が良くなるようにしたい」と
レッスンに来て下さった声楽家の方の
お話を続けます。
いつものことですが
個人を特定できないように
必要なところは変えていますこと
ご了承くださいますように。
なぜ、黙っていられないのか
前回、ワークを途中で止めた、
なぜなら、
その方がずっとお話続けて
黙っていられなかったから、と
書いたのですが
え、しゃべっちゃいけないの、と
思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そうではないのです。
大いにお話してくださって
かまわないのです。
けれど、実はそこに
大切なポイントがあるのです。
そもそも声楽家の方々は、
「喉(声帯)を使うと疲労するので
大切にしないと(使いすぎないようにしないと)」
と、おっしゃりながら、
他の楽器の演奏家よりも
るかにおしゃべりで、
さらに声が大きい方たちが
揃っているので、
しゃべるわ、笑うわで
うるさいこと、この上ない(←褒めてます)種族の
みなさまです。
どこにいても
声楽家の集団はすぐわかります。
頭も大きいし、身体も大きいし、
どっちかというと地味よりは
華やかなタイプの方たちです。
また、ブレイクスルー呼吸®のレッスンは
じっと黙って瞑想したり、
呼吸をしたりするのではなく、
表現のための呼吸ですから、
大きく動きますし、歩いたり
ジャンプしたり
声も好きなだけ出します。
また、いろいろな感想を
シェアしたりすることは
脳と身体をつなげるために必要なので、
お話してくださることは
ワークの大切な要素のひとつです。
ですから、ワーク中は
絶対に黙っていなければならないのに、
それに逆らって
しゃべり続けたということでは
ないのです。
問題なのは、
自分の身体の感覚をキャッチするために
どうしたら、キャッチできるのか
なにをすれば、キャッチできるのか
という場面において
「なぜ、黙っていられないのか」
「しゃべり続けなくてはならない
理由、背景はなんなのか」
ということなのです。
アウトプットしかできない
表現するということは
いつもお話していますように
アウトプットとインプットの
バランスを取ることでもあります。
そして、
他の誰でもない、
「私」が表現するのですから
「私」とはなにか、が
わからなくては
表現ができないのです。
脚本に書いてあること
楽譜に書いてあることを
なぞるだけの行為は
表現ではなく、学習発表です。
プロの表現者であれば
なおさらのこと、
内観、つまり自分に向かう目が
なくては表現できないのです。
それは内なるものを
もう一度内なるものにする、という
言葉では説明できない
つまり、自分の外側から取り入れるのとは
全く違う、インプットの作業です。
その作業ができない人は
表現者の仕事はできないのです。
ブレイクスルー呼吸®のワークでは
そのための時間を多く取ります。
もちろん、苦手な方もいらっしゃって
身体の感覚や感情の把握が
難しくて
ワークをやっても違いがあんまり
わからないとか
感じられない方もお見受けします。
その方たちには
カウンセリングの時間を長くして
補うようにしていますが
本来はお話する時間がなくても
ワークで自分のほしいもの、
必要なものを確実に手にできるなら
その方がたくさんのものをもらえるのです。
けれど、
この声楽家の方は
この意味がわかっていなかった、
わかっていても
インプットよりもアウトプットを
せざるを得なかった、
それが表現者としては
致命的なことだったのです。
つづく。
小さなヒント
(解説は公式LINEにて)
「何も考えないで、ぼーっとしていてください」
と言われたら、苦痛ですか。
なにが苦痛ですか。
苦痛でない方は
ぼーっとしているとき
なにをしている、と
言葉にできますか。

