こんにちは。
モテモテだけど禁句
今日は、緩む、ということについて
考えようと思います。
この緩む、ということ、
脱力、とか、リラックス、とか、
力まない、とか、
いろんな言い方があるんですが
とにかくモテモテなんですよね。
いや、言葉にモテるとかモテないが
あるわけじゃないんでしょうが
みんな好きなんです、この言葉。
舞台の上でも、コートの上でも
人間関係でも、どんな時でも使える、
オールマイティな言葉です。
そんなにみんな「力」が嫌いなのか?
っていうぐらい、使われまくってます。
もちろん、私も使ってます。
自分にも、そしてレッスンでも
使っています。
ただし、先ほどの例に挙げた中で
絶対に使わない言葉があります。
それが「脱力」です。
寝てしまうならいいけれど、
パフォーマンスの時に
身体のどこであっても、
力が抜けてしまっては困るからです。
脱力でのパフォーマンス
レッスンに来てくださった、
2人の歌手のお話をしたいと思います。
お一人は音大の声楽科を
ご卒業なさって
カルチャースクールや
ご自宅で声楽や合唱を
教えていらっしゃいます。
体格にも声にも恵まれた方でしたが
2度もポリープを作ってしまい、
ご自分の発声が間違っているのでは、
いや、師事なさっていた先生の
ご指導の方向が違うのでは、
と悩んでおられました。
そのために、
レッスンには通わず、
ご自分の声を録音して聴きながら
ひとりで練習なさっていました。
もう一人の方は
プロではなく、
趣味でコーラスをなさっていらして
歌が大好き、合唱団を2つ掛け持ち、
パトリも任される実力のある方です。
高校、大学から合唱団に所属、
その時々のご指導くださる先生の
おっしゃることを
一生懸命励んでこられたそうです。
けれど、
定演が近くなると練習も過密になり
土日は朝から晩まで歌いっぱなし。
当然、声帯は疲れて嗄声気味になり
うまく合わないので力を入れて
声帯を閉じることが重なって
普段の喋る声も
ひどくなってしまったそう。
歌い終わった後は
顎や首周りがなんとなく
重だるくなるので
なんとか力を抜こうと
ご自分でいろいろ工夫なさって
いらしたそうです。
全身がよれよれのタオル
このお2人の方の歌を
最初に聴かせていただいたとき、
私はとても驚きました。
なぜなら、
腰も、みぞおちも、肩も
腕も、顎も、口も、眼も
すべてが脱力していたからです。
立ってはいるけれど
よれよれのタオルのような感じでした。
もちろん、お2人とも
それなりに歌声は出ていました。
ほえええええ、と
いう感じではなく
声楽の歌として
聴こえるものでした。
けれど、
そういう方と初めて出会った私は
あまりにもびっくりして
「どうしてそんなに力が抜けてるんですか」
と聞いてしまったのでした。
すると
お2人とも
「力を入れてはいけないと思ったので
とにかく脱力することを目指してきました」
とのお答えだったのです。
つづく。
小さなヒント
脱力して、と言われたら
どこから力を抜きますか。

