こんにちは。
「うまくいかない原因を探す」について
お話をしています。
原因を探すのが間違い?
特に「原因探し」をしたくなるのは
焦りがあるときのように思っています。
大きな舞台があるのに
スランプが続いているときなどは
「なんでなんでなんで」と
なりますよね。
身体の不調も
気持ちがゆったりしているときは
「まあ、なんとかうまくやっていこう」と
思えるけれど
戦うことに疲れてしまったり
どうしても、と思うことがあるのに
思うようにいかない、となれば
焦りと不安に苛まされて
どこがいけないわけ?
なにがこうさせたの?と
なるのだと思います。
私もそういう経験をずっとしてきて
誰がこの謎を解いてくれるのだろう
どうやったら理由がわかるんだろう
どこに原因があるか、
どうすればわかるんだろう
と、常に探し回り、戦ってきました。
東に名医があれば出向き、
西に名人がいれば出向き、
南にも北にも、
地球一周しちゃうんじゃないかぐらい
探し回り聞き回ってきました。
それだけでなく
自分の中にもなにかあるんじゃないかと
ああでもないこうでもないと
探しまくってきたわけです。
だってそれしかなかったんだもん。
その中で
いろいろなことを学びましたし
今の自分の基になることも経験しました。
また、なんとなく漠然とした「できない」
「うまくいかない」を
具体的な要因に落とし込むことによって
前向きに行動を起こすことができたので
探す、尋ねることの大切さは
身に染みています。
けれど、私が間違っていたのだと
今、わかることがあります。
それは「原因」を探していた、
ということです。
そんな簡単なことじゃないのよ
いやいや
うまくいかない原因を探して
なにがおかしいんだ、って
なると思うのですが
少しそこから距離を置いて
考えていただけたらいいなと
思うのです。
一番重要なのは
私たちの携わっている表現の世界は
そんなに単純なことではなくて
いろいろなことが
複雑に絡み合っているということです。
これが原因だ、と
ひとつに絞れないのだとすると
その広さ、深さを
どうやってひとりで把握できるだろうかという
問題が出てきます。
私のつたないホームページには
「呼吸によって、うまくいかない原因を自分の中に見つける」
と書いてあるので
レッスンに来てくださる方は
最初は
「どうやったら見つけられるんですか」
「どんな呼吸をしたらいいのですか」と
お思いになる方がほとんどです。
でも、そうではないと気づかれると
一気にいろんなことが解けていきます。
原因を追及するのではなくて
むしろ、そこに至った環境、つまり、
条件や流れがわかるからです。
原因はどちらかというと
「●があるから、▲が起きる」という
直接的な、直線的なものです。
歌手なのに声が出ない、という時の原因として
「喉が痛いから声が出ない」
のようなものですね。
自分でわかる、認識できます。
風邪をひいたから喉が痛い、
乾燥しているから喉が痛い、
などその後ろに、
わかりやすい原因もあるでしょう。
でも、実際はそんな単純なことではなく
いくつかの条件が重なっているわけです。
以前に自分の声を批判されたから声が出ない、とか
嫌いな人が聞きに来るから声が出ない、などという
心理的な面もあるでしょうし
昔怪我したところをかばって
姿勢が崩れているから声が出ない、とか
ある母音のときに下顎がゆがむから
声が出ない、とか
身体的な面もあるでしょうし、
曲の理解が追い付いてなくて
身体と思考の連結がうまくいかないので
声が出ない、などという
総合的なバランスもあるでしょう。
そして、流れ、も大切なことです。
なぜスランプが起きているのか
なぜ舞台だとうまくいかないか
などは、その時点ではなく、
その前からのいろいろな積み重ねが
引き起こしているわけですから
どういう流れに身を置いているのかも
大切なことです。
そういう、条件や流れは
自分一人では見えないです。
誰かの手を借りて
自分の中に問うていかないと
なりません。
そのために呼吸のレッスンがある、
そういうことを身体でわかってくださるから
理解が早いのだと思っています。
もう少し詳しく
お話していきます。
つづく。
小さなヒント
(解説は公式LINEにて)
うまくいかない原因ではなく、
うまくいく原因を
同じ熱量で探したことがありますか。

