こんにちは。
タイミングについて
お話を続けます。
表現者には当たり前のことでも
Aさんが
「呼吸って吸う、吐く以外に
なにがあるんですか」
とおっしゃったのには
無理もないことなのです。
たとえば
弦楽器の奏者が
ボウイングを勉強したり
ピアニストが
ペダルの踏み方を勉強したり
もちろん、
声楽や管楽器の奏者、
そしてアナウンサーや声優
ナレーターのお仕事の方は
もちろんですが
吸うと吐くの間を
感じられなければ
全く意味がないので
ここの部分は
とても気を遣うところなのです。
でも、
そうではない方なら
吸うと吐くの間を
感じる機会は
少ないのではないでしょうか。
そして
失礼ながら
Aさんはこの「吐くと吸うの間の感覚」から
もっとも遠いところに
いらっしゃいました。
だからこそ
ワークに取り入れたのでしたが
案の定、
手こずっていらっしゃいました。
アウトプットとインプットのみ
一概に言えないのですが
社会的地位が高かったり
狭い世界でのお仕事だったり
人から「先生」などと
呼ばれる環境に身を置いていると
この状況を
自分の力で成し遂げてきた、
という自負と
他人から
尊敬される接し方をされるという
習慣が相まって
自分で何もかも決める、
自分の力でうまくいく
自分が頑張ればなんとかなる
それをみんなが受け入れてくれる
という思考回路に
どうしてもなりがちです。
実際、そうなのかもしれませんし
そういう、ある種の自信を持つことが
いけないわけではないんです。
けれど
そうすると
アウトプットとインプットの
オンオフしか
なくなってしまいます。
それで生きていくように
なってしまうのです。
自然で美しいものを目指す
けれど、
自然界は
私たちが生きているこの世界は
オンとオフしかないのでは
ないのです。
その間の部分の方が
実は大切なのです。
太陽が昇って沈むまで
どこが朝日でどこからが夕日なのか
ボールを上に投げた時
上に向かっていた時と
下に落ちてくる時の
その間の部分はなんなのか
そういうことを
頭ではなく
身体で
心で
感じられないと
自然で美しい表現には
ならないのです。
つづく。
小さなヒント
どんなフレーズ
どんな動き
どんな音に
心を奪われますか。

