こんにちは。
表現とは
自分をわかってもらうものではなく
自分を認めてもらうものでもないのだ、
というお話をしています。
でも
「いえいえ、趣味でやってるんだから
別にそこまでストイックに
するつもりもないんです」
というようなお答えが
返ってくることも多い、
というところまで
お話してきました。
本気じゃないと言われて
この「別にそこまでじゃないんです」という
一見、謙遜のように見えるけれど
防御というか、
言い訳というか
拒絶というか
いなし、みたいな返しに
傷つく指導者の方は
実はたくさんおられます。
本質を理解してもらうために
身を削って一生懸命指導してるのに
「あたし、本気でやってるわけじゃないから」
みたいに言われちゃうと、
しゅーん、ってなるんですよね。
昔は私もそうでした。
いや、こういう性格だったので
しゅーん、というよりも
かちーん、かな。
だったら来なくていいよ、
もっといい加減に教えてるところに
行けばいいんじゃないの?
どうせ上手にならないけどね、ええ。
ぐらいの勢いがあったときも
ありました。
若かったです。うう。
でもね、
そうじゃないんですよね。
全員がそこを目指しているわけではないし
すごくすごく厳しい言い方をすると
目指す能力がないんだから
しょうがないのです。
犬かきと同じレベルでも
例えば30年ほど前、
スイミングに通っていたことがあるんですが
週に3回、1時間半ずつのレッスンで
まあそこそこ泳げるようになったわけです。
コーチは
「大会に出ませんか?気楽な大会だから
順位を争うようなものではないし
イヴェントって感じですし」
と誘ってくださったのですが
私は「ありがとうございます、
でも、趣味でやっているので
いいです」と辞退したら
コーチが
すごーく悲しそうな顔をなさったので
本当に申し訳なくなって
でも、本心から
「タイムなんて競いたくない、
楽しみでやってるんだから
必要以上にがんばるの、しんどい」
って思っていたので
ちょっとおろおろしました。
わかってるんです、
ちゃんと本腰入れてがんばれば
ぷかぷか浮いてるような泳ぎを
しているときには味わえない
素晴らしいものが得られると。
だけど、
その時の私に必要だったのは
水泳を追求している方たちから見れば
「そんなの犬かきと同じレベルだよ」
というものだったのです。
それしかできないと
自分でもわかっていたんです。
私は私である
自分が表現者として
その道を極めるべく
毎日毎日精進していると
そんなの楽しみでもなんでもないよ、
と思えてしまうような
「浅い」アプローチが
腹立たしい&ちょっと悔しいんです。
私たちがこんなに苦労して
涙と汗にまみれて
がんばってがんばって
それでもたどり着けない高み目指して
今日もまたがんばってるのに
そんなので楽しいとか
おもしろいとか
やめられないとか
冗談じゃないよ
ぐらいに思うのでしょう。
でも、実は
このことこそが
「私をわかってほしい」の
裏返しなのだと
気づいていただけたらなと
思うのです。
自分の大切にしているフィールドに
どんなスタンスで
誰が踏み込もうと
私は私として表現していくのだ、
という矜持を持つことが
本当の意味での
表現なのだと思っています。

