『声に表情をつけろ?③表現は気持ちを表すことではない』

こんにちは。

師事している先生に

「声に表情をつけなさい」と

言われてどうしたらいいか

わからなくなってしまった

学生さんのお話を続けます。

そして

ここを読んでくださった

何人かの方から

DMをいただきました。

ありがとうございました。

その中で一番多かったのが

「そんなことを言う先生に

習うのはやめなさいと

アドヴァイスするべき」

でした。

はい、私も喉まで

それが出かかってましたけど

大学で師事している先生を

変更するのは、

すごく大変なことで、

デリケートな問題も含んでいるので

そこのところは

また別に考える必要があるのかな、と。

そもそもは

その学生さんにも

未熟な部分があるからなので

そこを一緒に考えていこうと

思ったのでした。

目次

あまーく歌う?

楽語のひとつに

「dolce」があります。

これはほぼ100%の人が

「dolce=イタリア語でケーキ

だから、ケーキのように

甘く優しい味わいで」

と習います。

でも、イタリアのdolceって

強烈に甘いです。

日本の「ほのかな柔らかい甘さ」を

想像して弾いたり歌ったりしたら

とんでもないです。

また、dolceは

甘い、かもしれないけど

どこへ行くのかわからないような

ぼやっとした柔らかい甘さではありません。

爪痕残す甘さです。

幼い頃に

「dolceは優しくあまーく弾くんだ」と

思いこんで、

dolceが出てくると反射神経のように

そうやって歌ったり弾いたりし続けたら

なんだかやたら甘ったるくて感傷的な、

こねくりまわしフレーズになって

前回、学生さんが言った

「優しい感じのところなので

優しい気持ちで歌います」

という、

とんちんかんなことになります。

表現は気持ちを表すことではない

表現は、

気持ちを表すことでは

ないのです。

表現は

その作品を表わすことです。

あなたの感情を

表わすことではありません。

あなたが何を考えているか、

ではなくて

作品が何を考えているか、を

フォーカスするべきです。

そういうふうに

学生さんに説明してみました。

明らかにハテナが飛び交ったのが

見えたのですが、

それでいいと思って

学生さんにはグループレッスンに

参加してもらうことになりました。

これを読んでくださっている

皆様の中には

呼吸のレッスンと

ここの部分がどう関係するのか

吸って吐くことが

表現と何の関係があるのか

そう思われる方も

多いかもしれません。

私も以前はそうでした。

けれど、

ブレイクスルー呼吸®のレッスンは

たくさん息を取り込む、とか、

健康にいい、とか、

深呼吸たくさんする、とか、

そういうことを目的としていません。

自分の内面に何が起こっているか

今の自分に必要なものは何か

もしくはいらないものは何か

アウトプットとインプットのバランス

自分が何を表わしたいのか、

表わされる道具として存在できるのか

を見出すもの、

そして最終的に

まるごとの自分を味わうための

ものです。

表現のテクニックを習うのではなくて

表現をするための身体と心になる

そのようなものです。

学生さんは初め

「なんだかひたすら眠いです~。

気持ちいいけど、このレッスンで

何ができるようになるか、ぴんときません」

と、言ってらしたのですが

半年ぐらい経った時に

「今まで、

自分の表現と思っていたものは、

表現ではなくて

見せたいものを

見せていただけということが

わかりました」と

言ってくださいました。

ほっとしました。

それと同時に

表情をつけろ、

もっと感情込めて歌え、

表現豊かに演奏して、

などと言われて

悩んでいるケースは

他にもたくさんあるはず、

どうやってその概念から

卒業できるように

レッスンを組み立てるか

もっともっと考えていかなければ

まだまだだな、私、と

気の引き締まる思いをした

経験でした。

 小さなヒント

espressivoと表記されていたら

なにをしますか。

ブレイクスルー呼吸®で得られる、7つの幸せ

 

1・心、身体、思考の癖が取れるので、感じていることを、そのまま身体で表現できます。

2・頭で考えるのを手放すので、心身のリラックスが得られます。

3・自分の本当の思いに気づき、人とのコミュニケーションが、うまくいくようになります。

4・身体が整って気持ちよく声が出ます。

5・不安や恐れから抜け出して、自信と安心が自分の中にあることを確信できます。

6・他人からの根拠のない評価、詮索や攻撃に左右されなくなります。

7・新しい環境や人との中でも、自分のままでいられるようになります。

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