こんにちは。
今回は
話をするのに緊張してしまって
うまく話せないことについて
呼吸の面から考えてみたいと思います。
発言そのものよりも、発言と発言の間が大事
コロナのこともあって
ひとりで外食する機会が増えました。
レストランに入らないまでも
コーヒーショップで簡単なランチ、
は、日常茶飯事です。
そんなとき、
聞くとはなしに
隣のテーブルの会話が
聞こえてくることがあります。
本当はあんまり聞き耳立てては
いけないのですが
私は話の内容よりも、その方たちが
どんな関係性で、どんな気持ちで
その会話に参加しているのかに
仕事柄、興味をそそられるのです。
2人の時と、3人以上の時とは
「カテゴリー」が違うのですが
どの形態にしても
一番興味深いのは
発言と発言の間をどうやって取っているか、
です。
つまり、
誰かが話し終わった瞬間から、
次の人が話し始める瞬間まで
どのぐらいの長さなのかが
とても重要なのです。
誰かが話している、その内容によって
心が動かされ、
その結果が次の発言につながります。
たとえば、
Aさんの話を受けて、
Bさんがそれに応えるとしましょうか。
1・Aさんの話によって
Bさんの心が大きく動いた場合は
Aさんの話の間に
呼吸が大きくなっています。
BさんはAさんの話が終わったと
同時に息を吐き、
鋭く短い吸気を取って
話し始めることになります。
2・Aさんの話によって
Bさんの心が小さな動きの場合は
Bさんは通常の呼吸のまま、
Aさんの話を聞きます。
BさんはAさんの話が終わったのに
特に左右されず
自分の呼吸のタイミングで
話し始めます。
息を吸ってから話し始めるので、
息は吐きません。
どちらにしても、
AさんとBさんの間に、
心の動きのやり取りがあるので
2人の会話の間に不自然なものはなく、
それが長くても短くても
流れを止めることがありません。
会話はキャッチボールというけれど・・・
しかし、そうではない場合があります。
AさんとBさんの間に
心の動きのやり取りがない時です。
よく会話をキャッチボールに例えますが
キャッチボールどころか、
ボールを持たない状態です。
「人の話を聞かないで
自分の言いたいことだけを言う」
のは、
もちろん、この例に当てはまりますが
忘れられがちなのが、もうひとつ、
「何を言おうか考えてドキドキしている」のも
ボールを持たない状態なのです。
口下手だったり、引っ込み思案だったり、と
他人とのコンタクトを取るのが
あんまり好きではない、
もしくはうまくできないと悩んでいる、
そういうタイプの方は
多くいらっしゃいます。
もし、ご自分のことを
Bさんだと仮定してみましょうか。
Aさんが何か言ったら、
それに対して返さなくちゃならない、
と思うと、
どうしようどうしよう、何を言おう、と
緊張しますよね。
その間、実はずっと息が止まっているのです。
まったく息をしていないわけではないでしょうが
酸欠に近いぐらい、
息をしていない状態です。
そうすると、
身体はなるべく呼気を無駄にしないように
身体をぎゅっと小さく固くして
外に開かないようにします。
そしていざ、
何かを言わなくちゃ、となった瞬間、
我慢に我慢を重ねてきた身体が
一気に緩んで息を吐き、
その後また一気に
息を吸うことになります。
この状態で話をするのは
とても難しいです。
会話の流れを止めることになるからです。
話し上手になるためのコツ、とか
説得力のある話し方、とか、
スピーチに自信を持つ方法、とか、
話し方の勉強をする方は多いのですが
いくら口先が回っても
呼吸を止めていると、
実際は話せないのです。
Aさんが話をしているときに
Bさんの私の呼吸がどうなっているのか、
そこにフォーカスすると
違った展開が見えてきます。
またこれは
表現者にとっては
誰かのセリフを受けて
自分がどうセリフを返すか、
フレーズとフレーズのつなぎをどうするか、
などのヒントにもなります。
小さなヒント
この人と会話したくないんだけど、
と、内心思っているとき
息は吸う方が強いですか。
それとも吐く方が強いですか。

