集中力と表現力を100%引き出す
解剖学、心理学に基づく 呼吸レッスンです
呼吸が あなたの人生を変えます
ブレイクスルー呼吸®
もっと認められていいはずなのに
「本当の私は、こんなもんではない」
表現する仕事であっても
そうでなくても、
無我夢中の20代、30代を
越えたあたりから
ときどき、そんな気持ちが
湧いてくることがあります。
もっと評価されてもいいはずなのに。
もっと仕事が来てもいいはずなのに。
もっと人の心を動かせるはずなのに。
私は、こんなところで終わる人では
ないはずなのに。
正面切って
誰かに訴えることなんて
絶対にできないけれど、
でも心の奥底に
厳然としてある思い。
そういう自分が嫌だな、と
思う時もあるけれど
消せないなあというのも
正直なところかもしれません。
この感覚はもっと若い時にも
似たようなこととして
感じたことがあるかもしれません。
けれど、40代以降になってからの
「こんなもんではない」は、
ちょっと違います。
表現者なら、
何年も勉強してきた、
大きな舞台にも立った、
オーディションやコンクールを
こなしてきた。
失敗もしたし、うまくいった経験もある。
人から褒められたこともあれば、
自分でも「今日はよかった」と
思える瞬間もあったでしょう。
普通のお仕事でも
大きな商談をまとめたり
ご自分の名前だけで
難局面を切り開いたり、
世の中の流れをリードしてきた
自負もおありでしょう。
ですから、
「私にはもっとできるはずだ」
という思いは、
必ずしも根拠のない自信では
ありません。
むしろ、長くやってきたからこそ、
自分の中にあるものが
わかっているわけですよね。
こんな声が出せる。
こんな表現ができる。
ここまでは積み上げてきた。
正しい自負心です。
だからこそ、
それが外からの評価と
釣り合わないように感じたとき、
苦しくなります。
自分より経験の浅い人が
仕事を得ている。
以前は同じくらいだと
思っていた人が、
ずっと先へ行っている。
自分ではいい演奏や演技が
できたと思ったのに、
思ったほど反応がない。
そんなとき、
「見る人がわかっていないのだ」
「上司の理解が浅いのだ」
と思いたくなることもあるでしょう。
でも、心の奥には、
もう一つの声もあります。
私は、自分が思っているほど
上手ではないのではないか。
仕事ができるというわけでは
ないのではないか。
才能があると思っていたのは、
自分だけなのではないか。
もしかすると、
もう伸びしろが
ないのではないか。
そう考えたくないけれど
うまく回らない時には
そういう心の奥底にある声が
むくむくと大きくなるのです。
もうひとつの手強い相手
表現者にとって厄介なのは、
仕事の評価と、
自分自身の評価が
とても近いということです。
会社員なら、
一つの企画が通らなかったとしても、
「企画が採用されなかった」と
考えることができます。
(もちろん、そんなので引き下がって
納得するわけではありませんが。
そして、ややこしい人間関係が
そこには存在するわけなのですが)
けれど、歌い手なら、自分の声、
俳優なら、自分の身体と存在、
演奏家なら、自分が作った音、
評価されなかったものと、
自分との距離が、
とても近いのです。
だから、
「今回の演奏は評価されなかった」
で済まず、
「私は評価されなかった」
と、ダイレクトに自分を責めることに
なりやすいのです。
そして、もっと認められたい、
もっと注目されたい、という気持ちも
強くなります。
それを「承認欲求が強い」などという
一言で片づけるのは、
あまりにも乱暴だと
私は思うのです。
表現するということは、
そもそも誰かに
受け取ってもらうことだからです。
聴いてほしい。
見てほしい。
届いてほしい。
それは表現者として、
とても自然な願いなのです。
ですが、そこに、
「人に認めてもらえなければ、
自分の価値を信じられない」
というものが混ざり始めると、
少し事情が変わってきます。
拍手が少ないと不安になったり、
褒められないと、
自分の出来がわからなくなったり、
誰かが評価されると、
自分が下がったような気がするのです。
そして、そんな不安を打ち消すように、
「いや、本当の私はこんなもんではない」
となるのであれば、
「もっとできるはず」
という思いの奥に、
「もし、これが本当の実力だったらどうしよう」
という怖さのために
そういう言葉が生まれるのです。
単なる悔しさなんかでは
ないのです。
これは若い頃ならまだしも、
初めにお話したように
40代以降にこれが起こるとすると
なかなか厄介な問題です。
なぜなら、もうひとつ、
さらに手強い比較相手が現れるからです。
若い頃の自分です。
つづく。
うまくいったとき、
いかなかったとき、
どちらのときに
自分のせいではなく
他人のせい(おかげ)と
言いやすいですか。


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