一日の仕事を終えて
さてのんびり、
今日はもう何もしないと
思っているのに、
身体と心は
まだ一日を続けていることは
多くあるように思います。
ひどい時になると
ベッドに入っても
あれやこれやと思いめぐらしたり
「こんな動きってどうかな」と
急に思いついて
身体を動かしたり。
身体も心も呼吸も
日中の忙しさのまま、
夜に解放されることなく
また次の日の朝を迎えるのです。
頭では「終わった」と分かっていても、
身体も心も、
それほど器用に切り替わっては
くれないのです。
では、どうやったら休めるのでしょうか。
リラックスのために負荷をかける?
世の中には、
たくさんの「リラックス方法」が
ありますよね。
ネットにも雑誌にも番組にも
溢れかえっているわけですが
落とし穴があります。
つまり「リラックスしよう」
「力を抜こう」とすることで
さらに強い目的をもって
身体に何かをさせるわけです。
目的があることをするのは
身体にも心にも
一定の負荷がかかるのです。
「どうすればリラックスできるか」
よりも、その前に、
「今、身体では何が起きているのだろう」
を知ること、見つけることは
身体や心に負荷をかけません。
観察するのみ、だからです。
たとえば、
椅子に座って
ほんの少し身体を動かしてみる。
すると、
思っていたより
片方に体重を預けていたり、
首を動かすと
意外なところまで
一緒についてきたり、
小さく姿勢が変わっただけで、
呼吸の入り方が変わったりします。
どれも、とても小さなことです。
「そうかな?」「これだけ?」
と思うくらいの変化かもしれません。
けれど、大きく動かなければ
身体は変わらないわけでは
ないのです。
むしろ、静かになって
初めて気づける変化があります。
夜だから、分かることがある
昼間は身体のことばかり
考えているわけにはいきません。
人と話し、
仕事をし、
移動し、
考え、
誰かに応え、
そして表現者としての時間があります。
つまり、身体も心もずっと、
外の世界に対応しているのです。
だからこそ、
一日の活動を終えた夜には、
昼間には気づかなかったものが
見えてくることがあります。
「ここ、ずっと頑張っていたんだな」
「さっきより、呼吸が勝手に入ってくる」
「何かをした感じはしないのに、
身体の感じが違う」
「こんな感情があったんだ」
そんな変化を見つけ、確認する時間として
ブレイクスルー呼吸®では
「寝落ちコース」を設けています。
変化を毎日の生活や表現へ活かす
名前が「寝落ちコース」なので、
眠るためのコースだと思われるのも
無理はありません。
でも、単に眠れるようになることを
目標にしているわけではありません。
自分の身体と呼吸が
今どうなっているのかを知り、
「正しい状態」に
戻そうとするのではなく、
そこからまた変化できる余地を
つくっていきたいのです。
私がこのコースで
「リセット」という言葉を使っているのは、
このためです。
寝落ちコースで感じた
小さな身体の変化を、
日々の生活の中で味わう方、
演奏や演技など、
表現の中に活かしていらっしゃる方も
多いようです。
ちなみに、
寝落ちコースという
ネーミングの由来ですが
内輪で試験的にこのコースを始めたときに
いつのまにか寝ちゃった、という方が
多くいらしたところから
来ています。
リラックスしよう、と
しなくても
身体が勝手に必要な方向へ
誘ってくれるのだと思っています。
何かを上手にするための時間ではなく、
こうした身体と呼吸の変化を、
実際に静かな時間の中で感じてみたい方、
月に一度「寝落ちコース」を行っています。
詳しくはこちら。
これから何回かに分けて
寝落ちコースについて
話をしていこうと思います。
つづく。

