集中力と表現力を100%引き出す
解剖学、心理学に基づく 呼吸レッスンです
呼吸が あなたの人生を変えます
ブレイクスルー呼吸®
前回は
「動き続けられる身体」が大切だと
お話しました。
どんな状況にあっても
自由にいられることは
身体的だけでなく
精神面においても
大切なことですよね。
今回は
それとは違う、
ありがちな癖、方向についても
お話しようと思います。
もっと、を足さない
本番での異常な緊張を起こさせるけれど
あまりフォーカスされない、
気づかれないことが
勢い、パワーで行う癖です。
これは単なる身体の使い方ではなく、
思考の傾向にも関わってきます。
実は若い頃は
「もっと頑張る」
「もっと集中する」
「もっと息を入れる」
「もっと支える」
「もっと強く意識する」
というポイントで
解決できることが結構あります。
けれど、そのスタイルで
ずっと続けてきてしまうと
ある日、それがうまくいかないことに
気づきます。
あれ?おかしいな?
今までうまくいってたのに、
と焦ってわけわかんなくなり、
これがきっかけで長いスランプに
陥ってしまう方は
おそらく相当いらっしゃるのでは
ないでしょうか。
本来必要になるのは
「もっとなにかをする」
ということではなくて、
必要なものだけを
残すことが大切なのに、
本番で不安になると
昔の成功法則に戻って
「もっと」を足してしまうわけですね。
これが、
異常な緊張を
身体の側から増幅しているわけです。
可能性があります。
つまり、
「緊張しないようにするために
〇〇を身に着ける、習得する」方向に
行ってしまうと
いつまで経っても
問題は根本解決しないのです。
それよりも
なぜ私は、本番になると
自分をこんなに強く
コントロールしようとするのかに
行きつかないとなりません。
自分のコントロールからは外れてしまう、
自分の身体を抑え込むのではなくて
むしろ、身体が行きたい方向に
行かせてあげる、邪魔しないという
勇気と腹をくくることが
実は「異常な緊張」から離れることだと
わかっていただけるといいなと思うのです。
身体が戦っている
ブレイクスルー呼吸®のレッスンで
よくお話するのは
「失敗そのものより、
失敗に与えている意味のほうが
緊張を大きくしている」です。
たとえば、
本番で一音外すこと、
台詞をとちってしまうこと自体は、
物理的には一瞬の出来事です。
でも本人の中で、
「一音外した」
↓
「実力がないと思われる」
↓
「ここまで練習した意味がない」
↓
「自分は本番に弱い」
↓
「次の本番も失敗する」と、
ものすごく大きな意味へ
拡張されることがあります。
そうすると身体にとっては、
一音、一つの単語の問題ではなくなり、
「自分を守らなければならない状況」になります。
だから身体も準備するのです。
戦おうとするのです。
心拍が上がって呼吸が速くなり、
筋肉も収縮して固くなって
反応も敏感になります。
これらは
その人の身体なりに、
失敗を防ごうとしているのです。
「私は緊張しやすい身体だからダメだ」
ではなく、
「身体が必死に失敗を防ごうとして、
やりすぎている」のです。
「落ち着け」
「リラックスして」
「気にするな」などの言葉では
足りないし、的外れなのです。
なぜなら身体からすれば、
「これは絶対に失敗できない状況だ」
という前提が残ったままだからです。
その前提を持ったまま
「リラックスしろ」と言われても、
身体にしてみれば、
「危険なのに警戒をやめろ」
と言われているようなものです。
「どうしたら緊張しなくなるか」
より先に、
「私は、この本番で
何を失敗したら困ると思っているのか」
を見つけてみませんか。
演奏そのものの失敗なのか。
評価されないことなのか。
期待を裏切ることなのか。
自分自身に失望することなのか。
それとも、
「本当はもっとできる人間なのに、
それを証明できないこと」かもしれませんね。
ですから
「本番で異常なほど緊張する」という現象は
単純なメンタルの弱さではないのです。
つづく。
プレッシャーに強いですか、弱いですか。
プレッシャーって強い方がいいのですか。
それとも弱い方がいいのですか。

