集中力と表現力を100%引き出す
解剖学、心理学に基づく 呼吸レッスンです
呼吸が あなたの人生を変えます
ブレイクスルー呼吸®
前回は「余計な自分」がいるために
作品を恣意的にゆがめてしまう、
本当の意味での作品を活かすことができない、
そしてそういうときには
身体にも変化が起きていて
その変化がわかるからこそ
そこから脱却しようと
リラックスしようとするのだ、
しかし、それが
より良いパフォーマンスから
ますます遠ざかる原因になっている、
本当に必要なのは
パフォーマンスのための呼吸なのだ、
ということをお話しました。
呼吸は動詞ではなく、名詞である
たとえば、なのですが
「パフォーマンスのための呼吸」というと
多くの方が最初になさる質問は
「どうやってするんですか」
「吐く秒数や、量って決まってるんですか」
「どういうときにやればいいんですか」
という、
「やり方」についてなのです。
新しいことを知りたい、わけですから
どうやってやるのか、
それを早く教えてほしい、のは
そりゃ当然なんですよね。
特に、呼吸が
パフォーマンスするうえで
どれだけ大切か、
アマチュアの方でも
プロの方でも
よくご存じですから
少しでもいい方法を、いいやり方を
手に入れたいと思うのです。
けれど、
実は呼吸は
単なるテクニックで
なんとかなるものでは
ありません。
練習すれば
必ずできるようになる、
わけではなく、
反対に
練習しないと
絶対にできるようにならない、
わけではありません。
なぜか。
呼吸は「方法」ではないからです。
だってね。
呼吸って名詞なんですよ。
すぐに「呼吸する」って動詞で考えるけど
その前に名詞、なんです。
呼吸を動詞にしてしまうと、
吸う、吐く、整える、深める
コントロールする、使う
の方向に行きますから、
呼吸は操作対象 になります。
つまり、
私が呼吸をする
私が息を使う
私が息を整える
私が息を流す
私が息をコントロールする
という構図になって
前回お話した、
「表現しよう」とする構えと
同じものが入ってしまいます。
私が表現する、
私が届ける、
私が響かせる、
私が見せる、
という作為的な自己顕示欲と一緒で
私が吸う、私が吐くということは
身体が操作モードになってしまうのです。
だから苦しくなるのです。
呼吸をするのではなく、呼吸の中にいる
呼吸は、
本来こちらが命令しなくても
自然になされています。
寝ていても、
考えていても、
黙っていても、
身体は呼吸しています。
ほんと偉いよねえ。。。つまり呼吸は、
そもそも「私が頑張って成立させる行為」
ではないんですね。
にもかかわらず、
パフォーマンスになると急に、
ちゃんと吸わなきゃ
息を使わなきゃ
支えなきゃ
流さなきゃ
足りなくならないようにしなきゃ
となるんです。
ここで、呼吸は
「あるもの」から
「しなければならないもの」に
変わってしまいます。
表現は
「しなければならないこと」の上に
成り立っているのではないのです。
呼吸をする、のではなくて
呼吸の中にいるのだという
思考と身体の意識を変えない限り
ずっと「しなければならないもの」から
逃げ出せませんし、
そのままでいると
表現からは遠いままでいるしか
ないのです。
呼吸をするのではなく、
呼吸の中にいるという感覚は
表現するのではなく、
作品の中にいるという感覚であり、
届けるのではなく、
作品の中で起きていることに
居合わせる感覚であり、
声を出すのではなく、
呼吸のある身体から
声が始まる感覚なのです。
つづく。
通常、何秒吸って、何秒吐いてますか、と
質問された瞬間、
呼吸に変化がありますか。


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